目次
良くある疾患別の説明はコチラ
変形性股関節症
① 下肢の痛み・しびれの原因について
痛みの原因は多岐にわたります。
腰由来の神経痛、変形による痛み、変形に伴う骨同士の衝突、筋肉性の疼痛などの痛みのことがあります。
痛みの原因によって治療方法が変わってきます。
股関節の痛み・違和感
特に転んだなどのきっかけもなく股関節に痛みや違和感、可動域制限を認める場合は、次の疾患を考えます。
股関節の動きが徐々に悪くなり、歩行時に痛みを認める場合は、変形性股関節症
急激に股関節が痛くなり歩けなくなってしまった場合は、大腿骨頭壊死
股関節の前に引っかかるような痛みを認める場合は、大腿骨寛骨インピンジメント・関節唇損傷
明らかに転んでしまった後に痛みが出る場合は、大腿骨頚部骨折や恥骨・坐骨骨折
の可能性を考えます。
下肢のしびれ・痛み
下肢の痺れや痛みを認める場合、代表的な下記の疾患の存在を疑います。
比較的若い方で、お尻から足にかけて痺れや痛みを認める場合は、腰椎椎間板ヘルニア
高齢の方で、歩くと足が痺れたり、立っていると足が痛くなってくる場合は、腰部脊柱管狭窄症
座っていると特に足が痺れてくる場合は、梨状筋症候群
の可能性を考えます。
② 検査方法
痛みの精査としては、問診による痛みの部位・性状から予測を立て、身体所見をとった上で
- レントゲン撮影
- CT/MRI検査
大旨症状と検査結果から診断を付けて治療方針を立てられます。
しかし、痛みの原因が判断難しい場合はMRI撮像を行います。
③ 治療方法
治療方法としては
- 内服薬・外用薬
- ブロック注射(トリガーポイント注射、神経根ブロック)
- リハビリテーション
- 装具療法
などを行います。鎮痛としては痛みの原因に応じて投薬を行います。効果が乏しい場合にはブロック注射やトリガーポイント注射を組み合わせて行います。
また、痛みの首座に応じてリハビリテーションを行っていきます。