リウマチ 炎症性疾患

【リウマチ体操】リウマチと日常で出来る運動について説明します

目次

関節リウマチと体操・運動

関節リウマチの方が運動を行うと、関節の動きがよくなる、筋力が強くなる、痛みが軽減するといわれています。

関節リウマチの患者さんはフレイルといって体力・気力ともに低下して、心身の活力が低下した状態にになりやすいと言われています。

筋力を取り戻し、日常生活を楽しく送るためにも、意識的に体操や運動をすることが大切です。

適度な運動は関節にいい?

関節痛が発生した周囲の筋肉や靱帯が硬くなり関節の動きが制限されてしまいます。また痛みがあるとどうしても動きを制限してしまうため、拘縮してまっすぐに関節を伸ばすことが難しくなったり、周囲の筋力が弱るためにサポート機能が低下して変形しやすいと言われています。

痛みの軽減だけでなく、変形予防のためには日々の生活で適度な運動が好ましいです。

体操や運動の際の注意点

関節や身体を動かすことは、関節の拘縮と筋力低下の予防に重要ですが、痛みが強く、体調がすぐれない場合には無理に運動をおこなうことは避けて休むことも大切です。

  • 関節が動く範囲でよく動かす
  • 痛みが出てこない範囲で動かす
  • 翌日に痛みや疲れが残らない範囲で行う

【関節を動かすときの注意点】

  • 体調のすぐれないときには行わない
  • 痛いときには無理に動かさない
  • ゆっくり、無理のない範囲で動かす
  • 水分補給を行う
  • 痛みが強くなったなど異変を感じたらすぐに医師に連絡する

体操のやり方

1日1回は全ての関節を動かすことが、関節リウマチの発症予防や進行を防ぐために望ましいとされています。ただし痛みがあるのに無理をして動かすと、負担がかかって症状が悪くなってしまうこともありますので、「無理なく動かせる範囲」で行いましょう。

上肢(手、肘、肩)のリウマチ体操のやり方

実際のリウマチ体操をいくつかご紹介します。

【手の指の体操】

手を握ったり開いたりします。ボールは無くても大丈夫です。
次に、指を揃えたり離したりします。

動かせる範囲で大丈夫です。

【肘の体操】

もしくは肘を曲げ伸ばしして下さい。

【肩の体操】

それぞれ無理のない範囲で行って下さい。

下肢(足、膝)のリウマチ体操のやり方

【足の指の体操】

足の指を広げて閉じるを繰り返します。

次に、つま先あげて途中で止めます。

【膝・股の体操】

椅子に座って、ゆっくり膝を交互に伸ばします。膝を伸ばしたときに上半身が倒れないよう、椅子の座面などを手でつかんで行います。

簡単な体操を、作業療法士、理学療法士が教えてくれる病院等もありますので、相談してみてください。

運動を楽しもう

痛みがないときには、スポーツを楽しむことができます。それでも、やはり無理はせずに注意点を守って楽しんでください。

スポーツをする際の注意点

  • 痛みがあるときに無理に行わない
  • 休息や水分を十分とりながら行う
  • スポーツの後にも十分な休息をとる
  • スポーツをして痛みがでた場合や腫れや熱が引かない場合は医師に相談する

特に、水中ウォーキングは浮力が働くため、関節にかかる負担が小さくなり、おすすめの運動です。
できる範囲で身体を動かし、楽しみながら運動することが大切です。

まとめ

関節リウマチにおいては、痛みや腫れを抑える治療だけでなく、日常的な運動やリハビリが機能低下を防ぎ、日常生活を送っていく上で大切になります。

今回挙げた運動方法を参考にして行って下さい。

状況に応じて運動の内容を変えて行うことが効果的です。リハビリを行うことの可能な施設もございますので、一度医師とご相談下さい。

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