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良くある疾患別のコラムはコチラ

バネ指  TFCC損傷  外側上顆炎(テニス肘)  内側上顆炎

肘部管症候群  手根管症候群  頸髄症・頸椎症性神経根症  

関節リウマチ  変形性指関節症  ヘバーデン結節  CM関節症

橈骨遠位端骨折  上腕骨顆部骨折  肘頭骨折  

① 上肢の痛み・しびれ原因について

上肢の痛み・しびれの原因は多岐にわたります。

関節の痛み、骨折、腱鞘炎、神経障害、リウマチによる痛みなどのことがあります。

その中で肩から腕、及び、手にかけて痺れや痛みを認める場合、以下の3つの代表的な疾患を疑う必要があります。

・頸椎症性神経根症・頸椎症性脊髄症

・胸郭出口症候群

・頸椎椎間板ヘルニア

これらの診断には、しっかりとした身体診察のほかMRIを含めた精査が必要となります。

その他、肩周囲の痛みや動かしにくさがある場合は 肩関節周囲炎 腱板断裂

などを疑います

② 検査方法

手・肘の痛みの精査としては、外傷の有無、痛みの部位・性状などによって原因の予測を立て、身体所見をとった上で

  • レントゲン撮影
  • エコー
  • CT/MRI検査
  • 血液検査(炎症、リウマチなど)

を行っていきます。

肩関節周囲の疾患においてはエコー検査が非常に有用です。

頸椎由来を疑う場合はMRI撮像を行うことで確定的な診断を行います。

③ 治療方法

治療方法としては

  • 内服薬・外用薬
  • 注射(神経根ブロック注射、肩関節注射、肩甲上ブロックなど)
  • リハビリテーション

などを行います。鎮痛としては痛みの原因に応じて投薬や注射を行い、原因によってはストレッチの指導を行います。

痛みの軽減・予防にはリハビリテーションが大切です。リハビリテーションでは可動域訓練や家でのストレッチ方法の指導に合せて物理療法による鎮痛を行います。