『朝起きた時に手がこわばる』
『手や指、ひざなどの関節が腫れてきた』
『からだの節々が痛い』
『治療を受けているが、腫れたり痛みがある』
このような症状のある方はご相談ください。

関節リウマチの治療はここ20年で進歩し、痛みを抑え、関節破壊を抑制出来る時代になりました。
関節リウマチでは発症早期の段階で関節破壊が進行しやすいと言われています。
当院では超音波検査を用いた早期診断と密な治療を行います。

私の治療方針

関節リウマチについて

日本で約80万人の方が罹患していると言われています。
40~60代の方に発症することが多かったのですが、最近は高齢者の関節リウマチも増えつつあり、幅広い年台に発症する可能性がある病気です。
30年前は治療薬が少なく、リウマチ患者さんは関節が変形しているイメージがあるかと思います。
しかし、近年は新しい関節リウマチの治療薬が出てきています。
早期から適切なお薬を使うことで、
「寛解(痛みや炎症がなく、関節破壊がなく、発病前と同じ日常生活を営める)」
を目指せる病気となっています。
罹病期間の長い患者さんでも適切な治療を行うことで症状を緩和し、痛みのない状態になることが出来ます。

早期診断・治療につとめています

関節リウマチは
「発症から1年以内に関節破壊が急速に進行しやすい」
と言われていて、早期発見・早期治療が大切です。
近年、早期の発見には超音波検査(エコー)が有効と言われています。エコーは外来ですぐに検査を行えます。
滑膜炎といわれる所見を確認することが出来れば、関節リウマチの診断にいち早く近づきます。
また、良くなったと思っていても、超音波検査で確認すると滑膜炎と言われる所見が残っていることがあります。
超音波検査を併用していくことによって、密な治療を行うことが可能です。

関節リウマチの治療方針について

関節リウマチの治療薬の進歩により、丁寧な診察とお薬によって、普通の方と同じような生活を送ることが出来るようになってきています。
当院では
・発症早期の方を変形がないうちに治すこと
・進行期の方でも痛みがない生活を送れること
を心がけています。
現代のリウマチ治療では、「オーダーメイド治療」により、「痛みのない生活」が可能です。
NSAIDS、ステロイド、抗リウマチ薬(DMARDs)、生物学的製剤、JAK阻害薬が使われますが
患者さんがいち早く痛みから解放され、そして継続的に日常生活を送ることが出来るように治療薬を提案します。
ただし、高額薬剤の場合、患者様のご希望や経済的なことを相談しながら治療を行っていきます。

ちょっとした痛みを我慢していませんか?

関節リウマチの治療を行っていく際に、
患者さんが「痛みはよくなりました!」と話していても
超音波を当てると滑膜炎が残っていたり、よくよく聞くと「たまに痛みがある」
ということがあります。
治療を強化することで、その痛みが改善することがあります。
超音波検査を併用して、可能な限り痛みを取き、変形予防に心がけています。

患者様にとってわかりやすい説明を心がけています

治療を進めるにあたって、ご自身の症状やその治療方法についてしっかりと理解することは非常に大切であると考えています。
関節リウマチの治療は長期にわたることが多く、医師と患者さんとの治療に対する共通認識が大切になってきます。
そのため、聞きなれない医療用語は極力使わず、患者様でにとってわかりやすい説明をすることを心がけています。