当院では超音波検査を用いた治療を行うことで

・早期診断を行い早く痛みのない日常に戻っていただくこと

・関節破壊の無い状態を保つこと

を目標としています。

関節超音波検査は、関節リウマチが引き起こす滑膜の炎症を直接確認できる画像検査です。

その他炎症を確認する方法としてMRIがありますが、検査人の実力によらずに評価できることが利点ですが、撮像に時間と費用がかかります。

また、レントゲンでは炎症状態を確認することは出来ず、骨や関節が破壊されているかどうかの評価に用います。そのため、半年や1年ごとにレントゲンを確認して、長期的な評価に用います。

一方で超音波検査では、検査の描出能力は人によりますが、外来で簡便に確認することができ、診断や経時的な変化を見る事で治療効果判定に用いることが出来ます。超音波検査ではX線や採血では検出できない骨の異常や炎症を観察することが出来るため、関節リウマチか判断が難しい症例における早期診断に有用です。

超音波検査では炎症を起こしている関節滑膜は健常な方と異なり、厚みがあり、関節液が貯留した状態となっていて、内部に異常な血流信号を観察することが出来ます。これらの所見が治療の効果が十分であれば、消えていきます。

痛みは腫れといった症状が消失していたとしても、関節エコーで確認すると滑膜炎がまだ残存しており、関節リウマチの病勢が完全に抑え切れていないことがあります。

定期的に超音波検査で確認しておくことで、患者さんに合わせて治療薬を選択することが可能です。

当院においても関節エコーを行っていくことによって、早期の診断を心がけ、治療効果を確認することで適切な治療薬を選択して関節破壊を抑制することを心がけています。

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