背中が曲がってきた
身長が短くなった
骨折したことがある
60歳以上の女性
の方は骨粗鬆症の可能性があります。
目次
骨粗鬆症って何?
現在は高齢化社会になりつつあり、骨粗鬆症による骨折や健康寿命の低下が社会問題となっています。
約1300万人の方が骨粗鬆症と言われていますので、10% つまりは 10人いたら1人が骨粗鬆症です。
また閉経後、ホルモンの分泌バランスが変化する更年期以降の女性に骨粗鬆症は多く、60代女性の3人に1人、70代女性の2人に1人が患者になっていると言われていす。
また2/3の患者が無症状で、診断・治療を受けておられない患者が多くおられます。骨折して初めて気付くケースも少なくありません。
一次予防として、骨折前の予防の自覚症状のない時期から検査を受けておくことをお勧めします。
骨は皮質骨という枠組みの中に海面骨という骨が密に詰まっていますが、骨粗鬆症では皮質骨は薄くなり、中の海面骨も粗くなり弱々しい状態になります。
骨粗鬆症という状態になると、体重だけで背骨が骨折(圧迫骨折)したり、尻もちを付くだけで大腿骨という強靱な骨が骨折(大腿骨頸部骨折)します。
骨折すると痛みを伴うだけでなく、徐々に日常生活において自分で出来る範囲が少なくなります。ひとたび骨折すると、ドミノ式に骨折を繰り替えし、一人で生活が送れなくなり、介護や施設入居が必要になってきます。
患者さんに自分で自分の事が出来ないことは苦痛です。
皆さんが健康に、骨折することなく幸せな一生を送れるようにと思って診療を行っています。
検査・診断
当院では骨密度の測定において推奨されている腰椎・股関節による骨密度検査を受けることが可能です。
各部位の測定時間はおよそ1分程度です。
測定中は動かないようにしていただくだけで、息止め等は必要ありません。検査時間としては5~10分程度になります。
20~44歳の若年成人の平均値(YAM値)が基準値となります。
YAM値と比較して
80%以上:正常
70~79%:骨量減少(骨減少症)
70%未満:骨粗鬆症
と診断されます。
骨代謝マーカー測定
『骨代謝マーカー測定』は血液検査、検尿検査で骨の代謝による入れ替わりの能力を調べます。
「骨を作り出す能力」「骨を破壊する能力」
のバランスを数値で確認することができます。
骨代謝マーカーは薬による効果判定にも用いる事が出来ます。
治療方法
- 内服
- 点滴
- 皮下注射
など様々な種類の物があります。頻度も毎日のもとから月1回、半年に1回など様々ですので、患者さんの状態に合せて提案させて頂きます。
骨粗鬆症は骨折して初めて発覚する方がほとんどですが、骨折した際には二度と骨折しないことが大切です。
これからの高齢化社会では骨粗鬆症患者は増え続けていきますが、皆さんの健康寿命を延ばしていくことで少しでもお役に立てればと思います。
当院における治療について
当院では
- 内服
- 点滴
- 皮下注射
すべてに対応しております。
ブログ
骨粗鬆症のブログもご参照下さい。