腰椎分離症(ようついぶんりしょう)は、特に若年層やスポーツ選手に多く見られる背骨の障害です。
このブログでは、腰椎分離症の診断方法と治療法について詳しく解説します。
目次
腰椎分離症とは?
腰椎分離症(ようついぶんりしょう)は、特に若年層やスポーツ選手に多く見られる背骨の障害です。
腰椎の椎弓に亀裂や疲労骨折が生じることを指します。
10代前半の成長期の子供やスポーツを活発に行う人に多く発生します。
腰を反らしたり、ひねったりする動作で腰椎に過剰な力がかかることで発生し、進行すると満足のいく活動ができなくなることがあります。
症状と経過
- 初期:運動時に痛みがあり、日常生活には支障がない。
- 進行期:痛みが増し、日常生活にも影響が出るようになる。
- 末期:完全に骨が分離し、運動を休んでも痛みが残る。
特に背中を反らしたり、反らしてひねる動作で痛みが出るのが特徴です。
「2週間以上続く腰痛」
の場合は整形外科を受診しておくことをお勧めします。
診断
1. 症状の評価
腰痛が主な症状ですが、
「反ると痛い」のが特徴です。
痛みは特に運動後や長時間の立位・座位で悪化します。
2. 画像診断
診断には以下の画像検査が用いられます:
- X線検査:腰椎の骨構造を確認しますが、初期段階のヒビは見えないことが多いです。
- CTスキャン:詳細な骨の画像を提供し、亀裂の程度や位置を正確に特定します。極初期ではCTでも分からない場合があります。
- MRI:初期段階でもMRI(脂肪抑制画像)で白く映ります。椎間板や神経の状態を評価し、他の潜在的な原因を除外します(分離症)。
レントゲンでは進行したものしか分からない事が多いため、スポーツ歴や所見から疑わしい場合はCTやMRIを用いて精査を行います。
治療方法
保存療法
軽度から中等度の腰椎分離症の場合、保存療法が一般的で、骨癒合を目指します。
- 休養:スポーツや激しい運動を一時中止し、腰部にかかる負荷を軽減します。
- コルセット:腰部にかかる日常の負荷を軽減するためにコルセットを装着頂きます。
- 理学療法:腰部や腹筋を強化するためのエクササイズや、ストレッチングを行います。腹筋や体幹筋のエクササイズ、胸椎・胸郭のストレッチ、股関節前面のストレッチが推奨されます。
手術療法
保存療法で効果が見られない場合や重度の症状がある場合、手術が検討されることがあります。
- 骨移植術:椎弓の亀裂部分を修復し、骨を強化するために骨移植が行われます。
- 椎弓切除術:痛みの原因となる椎弓の一部を除去する手術です。
予防とリハビリ
腰椎分離症の予防には、腰部の筋力強化と柔軟性の維持が重要です。また、適切なスポーツテクニックや体の使い方を学ぶことも予防に役立ちます。
リハビリテーションでは、徐々に運動を再開し、腰部への負荷を慎重に増やしていきます。
リハビリテーションでは、徐々に運動を再開し、腰部への負荷を慎重に増やしていきます。
まとめ
腰椎分離症の早期発見と適切な治療は、長期的な健康と快適な生活のために非常に重要です。痛みや違和感を感じたら、早めに医師の診察を受けることをお勧めします。