理学療法士・作業療法士によって
- 動作指導
- 自主トレーニング方法の指導
- ストレッチ
- 筋力強化
- 姿勢指導
など、患者様に合せて行っていきます。
腰痛や肩こり等の症状がある際に、内服や注射と合せて行っていくことでより良い鎮痛効果が得られます。
また、動作訓練によって症状の改善だけでなく、予防に繋がります。
今回は療法士の役割とリハビリテーションを受ける流れについて説明致します。
目次
理学療法士の役割とは
理学療法士は、一時的に痛みを取り除くのではなく、痛みの根本的な原因を探り、それを修正するように心掛けています。
理学療法士はケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職になります。
患者さんが何を求めているのかを、十分聴取し個々のニーズに合った目標を設定し、オリジナルのリハビリメニューを決め、日常生活での不便の解消に向けたプランをたてて行っていきます。
運動器リハビリテーションを受ける流れ
① 医師による診察
診察・検査の結果、整形外科医が必要と判断した場合に運動器リハビリテーションの処方を行います。
運動器リハビリテーションは理学療法士とマンツーマンの治療になるため一般的に予約制の事が多いです。
空いていた場合には当日受けることが出来ることがあります。
② 初回評価
痛み・違和感など現状の評価を行うための初回評価を行います。
痛みの具合や場所、質、可動域などを探っていきます。
理学療法士が、初回は40分間で1対1で評価を行い、患者さん自身が希望するリハビリの目標、期間などを盛り込んだ計画書を作成します。
2回目以降も理学療法士が20~40分間、個々に合わせて立案したメニューに基いて
- 筋力の強化
- 柔軟性の改善
- バランス能力の向上
を1対1で行います。
③ リハビリテーションの実施
患者さんに合わせた形でリハビリを行います。
リハビリ時には、運動の負荷やご自身で出来る自主とレーニングの提示、安全で痛みの少ない動作方法などをお伝えし、一緒に痛み・違和感の軽減に向けて対応していくことになります。
日常生活に必要な座る・立つ・歩くといった基本的動作の改善を目指します。
必要に応じて、リハビリ機器や装具も併せて使用したりします。
リハビリの通院の頻度は病状によって、変わっていきますので、患者さんご本人の都合も伺いながら決めることが多いです。
基本的には1週間に1回もしくは2週間に1回程度の通院をお勧め致します。
どのような症状や病気に適応があるのか?
整形外科で行っているリハビリとしては運動器リハビリテーション・作業リハビリテーションと物理療法などがあります。
基本的には幅広い症状に対して、個々に合わせたプランを提供可能です。
下記の症状がある場合は一度ご相談下さい。
- 肩が痛い、腕があがりにくい
- 腰痛、足がしびれる
- 首が痛い しびれる
- 肘や指が痛い
- 膝・足が痛い
- その他 骨折・脱臼・捻挫・打撲など
術後リハビリとは
多くの整形外科の手術は、手術だけでなく術後のリハビリが切っても切り離せないものです。
手術を行うと、筋力が落ちたり、関節が固くなったり、動きが悪くなることがあります。
手術を行っている病院では外来通院での術後リハビリテーションをあまり受け入れていない所が多くあります。
かかりつけで術後のリハビリテーションをすることが多々あります。
術後リハビリの適応疾患
骨折、人工関節術後、骨切り術後、脊椎術後、肩の術後など
術後リハビリを受けるまでの流れ
① 主治医に術後リハビリについて相談
手術を受けれられた病院で退院日が決定する頃に、退院後のリハビリをどうするかについて相談して下さい。
大病院で通院リハビリを行っていない場合があります。退院する頃は、手術後数日~1ケ月程度と、まだまだリハビリによって機能回復が一番得られる時期です。
手術した病院でリハビリが受けられず、良くならずに時間が経過してから相談に来られる方がとても多いですが、一番良くなる時期を過ぎてしまっています。
自己流で自主トレーニングを行うよりも、理学療法士に週1回でも2回でもチェックしてもらいながら自主トレーニングをやっていくのでは効果が違います。手術と同じくらいリハビリが大切です。
② 紹介状・術前後の画像・リハビリサマリ
画像など共に紹介状を書いて貰って下さい。
また、術前と術後のレントゲンなどの画像データと入院中の担当理学療法士が施術してきた内容と課題について、リハビリサマリに書いてもらうことで、スムーズなリハビリの引継ぎすることが可能です。
③ 退院後初診
退院日当日は健康保険が使用出来ません。
退院翌日以降で受診するようにして下さい。
④ 初診日
紹介状・術前後の画像・リハビリサマリを持参して下さい。
手術部位を診察の上、レントゲン検査を行い、持参頂いた画像と変化がないか確認させて頂き、理学療法士のリハビリを行っていきます。
まとめ
今回はリハビリテーションの役割と流れについてお話致しました。
リハビリを受けることで、早期に改善して、よりよい状態を作りあげることが出来ますし、なにより今後の予防を行う事が出来ます。
是非、何かお困りの際にはお近くの整形外科でご相談下さい。